岡山県北部の津山市に位置する河辺小学校区は、以前はのどかな農村地帯であったが、近年はインターチェンジ周辺に大型店舗が進出し、田畑だった場所にはマンションや住宅が建てられ、年々学区の様子が様変わりしてきている。また、社会の急速な変化や家庭環境の変化なども合わさり、子どもたちを取り巻く環境は大きく変化している。
本校の保護者や児童も、都市部の学校と同様に価値観が多様化し、旧来から行っている教育では十分な効果が表れない状況も出てきている。
今後予想される、グローバル化する社会や高度な情報化社会の中で、子どもたちが、主体的に社会に関わり、自立した生活を送ることができるようにするために、義務教育9か年間でその基礎となる力を身につけさせなくてはならない。
具体的には、次のような力が考えられる。
・ 小・中学校で習得しなければならない教科等の知識・技能
・ 身に付けた知識・技能を活用し、自ら新たな課題を設定し、解決する力
・ 自分の考えをまとめ、他人に分かりやすく表現する力
・ 他の人と協働して取り組むためのコミュニケーション力や態度
・ 継続して取り組むことができるための健康な身体・体力 など
児童にこれらの力を身に付けさせるために、本校の課題を明確にしながら、課題解決のための指導目標を全職員が共有し、組織的に指導に当たることが求められる。
幸い本校は、家庭・地域が学校に協力的であり、家庭や地域と連携して児童の指導に当たることでより大きな効果が得られると考える。そのためには、学校評議員会やPTAの会議などで、地域の方や保護者と効果的な連携の在り方について話し合っていきたい。
学区は、津山市の南部に位置し、一級河川の吉井川、支流の加茂川、広戸川が流れる。学区内には史跡が多く、国分寺、美作国分寺跡、美作国分尼寺跡、日上畝山古墳群、日上天王山古墳などがある。また、国道53号線、国道179号線、中国縦貫自動車道、JR姫新線が通り、津山市の交通の要所となっている。
本校は、全校児童282名の市内では中規模の学校である。静かな農村部とマンションなどの新興住宅地が隣接している。農業を基盤とする三世代同居世帯も残しているが、共働きなどの核家族がたいへん多くなってきている。近年、国道53号線沿いに大型商業施設、レジャー施設、深夜営業店が次々に増え、学区の環境は大きく変化した。生活様式そのものも次第に都市型に変わってきており、子どもたちを取り巻く生活環境も複雑・多様化してきている。農村部としての習わしも幾分の残ってはいるが、情報の氾濫、物の氾濫、レジャー産業の拡大は、子どもの遊びやくらし、心の発達に大きな影響を与えている。地域の学校に対する期待は高く、地域との結びつきの強い学校である。
作詞 鳥越 強 作曲 安藤貞也
一 平和に輝く 日の丸を
仰ぐ元気な よい子ども
正しい理想の この道を
みんなで進む 足音が
そろうよ河辺 小学校
二 歴史に名高い この里に
育つ立派な よい子ども
ゆかしい文化の 花園に
みんなでうえた 白百合が
開くよ河辺 小学校
三 地球の果てまで 愛の手を
伸ばす朗らな よい子ども
明るい希望に 胸はって
みんなで歌う 歌声が
ひびくよ河辺 小学校